対人ゲームはどのジャンルであっても、大なり小なり煽りは付きものです。
DbDでも「煽り」の声が聞かれますが、その『認識は千差万別』なようです。
そんな”煽り”について、「脳科学」の視点から考察してみました。
【DbD】煽りの原因を脳科学で考察【ホルモンの影響】
「煽り」とされる行為をいくつか挙げてみます。
- 連続屈伸
- 過剰な通知音
- ライトカチカチ
- ケバブ
…などなど…
これらは一般的に「煽り」という認識に集約されており、本記事では『嘲笑』として扱います。
よく聞くのは「サバイバーからの煽り」という声。数ある対戦ゲームのなかでも、なぜ一方側からの「煽り」が目立つのでしょうか?
サバイバーの煽りは「オキシトシン」の影響かも
サバのプレイ中は『オキシトシン』とよばれるホルモンが、プレイヤーの思考に影響を与えているかも知れません。
DbDはそのゲームデザインから、サバには常に連携(協力)が試されます。
ゲーム開始時では、両陣営とも「敵と味方」ぐらいの認識だと思います。それが試合が進むにつれ、サバ側には巧みな連携力が求められます。
その頃合いから「オキシトシン」の分泌量は徐々に増え始め、最終的には、”チーム的感覚”に見舞われているのではないでしょうか?
オキシトシンはこういった「協調性」や「仲間意識」を高める一方で、べつの感情をも作り出してしまいます。
その感情とは、集団を崩す存在への『敵意』であり、その敵意が「キラー」へと向けられるのです。
» 結束の強い社会ではフリーライダー叩きが激しい
» オキシトシン神経系を中心とした母子間の絆形成システム
「オキシトシン」が影響しやすいシーン
例えば通電後、4人同時に逃げ切られるという場面では、超絶屈伸サバが現れやすかったりしませんか?
これなんかは「オキシトシンの分泌がMAX」の瞬間かも知れません。
このときサバの頭の中は、キラーは対戦相手ではなく「感情の発散対象」でしかないのです。
サバにとって勝利が確定した瞬間だけに、つい気が緩んで煽っちゃった…。なんていうシーンでもあり、PTならより一層のことでしょう。
とはいえ、対戦相手のリアルな雰囲気が分からない以上、私たちの『受け取り方次第』という見方もできます。
余談:アジア圏と欧米圏の「煽り」文化の違い
アジア圏では「煽り」とされる行為も、欧米・北欧圏あたりでは「じゃれ合い」として、認識に大きな違いがあります。
煽りだけでなく、パーク評価にも違いがあります。
アジアでは評価1位の「セルフケア」はクソパークとされており、「アジアでは何故こんなにも人気なのか?」と考察する配信者がいるぐらいです。
日本人は「相手のことを考えすぎる」「集団主義」などと言われますが、欧米や中国では「個人主義」と言われており、文化の違いで、認識に違いが生まれるというのは興味深い話です。
対人ゲームをグローバル視点で考えれば「煽り=嘲笑」ではなく、アホな奴の目立ちたがりとか、じゃれ合い程度にしか過ぎないのかも知れません。
【DbD】煽り感情をコントロールする脳【前頭葉】
実際のところ、DbDは『煽らないプレイヤーのほうが多数』であることを忘れてはいけません。
そこで「煽る者」と「煽らない者」の違いを、脳領域で考えてみようと思います。
煽りに潜む「前頭葉(精神年齢)」の未熟さ
脳には「前頭葉」と呼ばれる、大人らしい言動を司る領域があります。
前頭葉(前頭前野)は、言語や『感情のコントロール』、コミュニケーションの分析、判断といった高度な認知判断に欠かせない脳領域です。
文化的背景もあるので「煽り=嘲笑」だと単純には括れません。
しかしプレイヤーの中には、相手への礼節さは微塵もなく、嘲笑することをメインに楽しんでいる者もいるでしょう。
対戦ゲームは人とのプレイですし、本来であれば多少なり言動に気を払うものです。大人としてごく普通の意識ですが、嘲笑にはそれがありません。
「煽る者(嘲笑)」と「煽らない者」の違いを、脳だけで考えるのであれば、大人とこども、即ち『精神年齢の違い(前頭葉の未熟さ)』はあるはずです。
» 社会脳の成長と発達
» 前頭葉の臨床神経心理学
» 前頭葉の機能低下を疑う症状
反省は「大人」な証拠
DbDは「対戦」ゲーム。
勝敗を受け止められる人もいれば、熱くなってイラ立つひともいます。
- キラー弱いしなんか煽っちゃた
- PTだったから気が大きくなっちゃって
- キラーにむかついて屈伸しちゃった
- チェイスにイラ立ってケバブしちゃった
感情的になっても、画面の向こうは同じ人。
「やべぇ。やっちゃった…」
自分の行動を軽率だと、反省できる人は理性が働いています。社会性が薄まりやすいネットでは、冷静さを見失いやすいものです。
配信のある昨今では『誰かに見られているかも?』という軽い緊張感も、冷静さを保つ要素になりそうです。
にも拘わらず「嘲笑的な感情」が続いている人がいるとしたら、それは前頭葉の未熟さの奥に『メタ的な問題(心の問題)』などが、潜んでいるかも知れません。
【DbD】煽りの対処法「どう考えるべきか?」
「煽り」がうまれる理屈がわかれば、あとは理性的に対処です。
他人の言動よりも『自分の内面をコントロール』するほうが、高コスパです。
その方法は4つ。
- ブロックする
- 気分転換する
- 煽りだと決めつけない
- 匿名プレイヤーを避ける
①:煽りへの対処法「ブロックする」
各プラットフォームでは「ブロック」機能があるはずです。
ブロックしてもロビーで遭遇することはありますが、そしたら退出します。ブロックしておけば、ファンメも防げます。
②:煽りへの対処法「気分転換する」
煽りに遭遇すると「なんだコイツ…!」という不快な気持ちになります。
そういうときはあなたが『思っている以上』にイヤな気分が残り続けます。気分転換をしてみてください。脳科学的にも有効です。
一旦、DbDから離れてアタマを切り替えます。散歩に映画、友人との交流といった『行動の変化』は効果的な方法だとされます。
それと「コーヒー」も、リラックスに良いといわれます。
»【精神科医が教える】ネガティブな気持ちを吹き飛ばす方法|ダイヤモンドオンライン
»「怒り」の感情を上手にコントロールする技術
③:煽りへの対処法「煽りだと決めつけない」
その行動を「煽り」だと思うと、そう感じるようになります。
先述した「文化の違い」に付随しますが、私の知り合いで『連続屈伸を煽りだと考えていない人』がいました。
知り合い曰く「対戦の礼」だと考え、ゲート前で連続屈伸をしていたのだと。これマジです。
対戦相手のリアルな雰囲気が分からない以上、相手の行動は「適当」に考えたほうが無難です。
④:匿名プレイヤーを避ける
誤解なくお伝えしますが、すべての「匿名プレイヤー」を指すわけではありません。
動画配信への対応など、プライバシーのために匿名にしている人もいます。
ただ残念なことに「煽り」や「チート」といった、悪質・幼稚な行動を伏せるにはもってこいの機能でもあります。
気になるようでしたら避けるのも手です。
【DbD】今の時代、煽りをするのは危険「世間の目」
DbDは「動画配信」が盛んなゲーム。
煽ることで自らの言動を晒してしまい『最悪、なにしかしらの被害に発展する可能性』があります。
所謂「デジタル・タトゥー」ってやつで、将来の自分に悪影響を与えてしまうかもしれません。
» 10代の向こう見ず 原因は脳の「ミスマッチ」
» 人間は30代になるまで本当の“大人”にはならない?|BAZAAR
たかがゲーム、されどゲーム。
楽しいプレイを心がけたいものですね。
ではでは。