【DbD】なぜ煽るのか?その理由を脳科学で考察【対処法も解説】

ゲーム

DbDをプレイすると遭遇する「煽り」行為。

なぜ、一般的に”不快”だとされる行為をしてしまうプレイヤーがいるのでしょうか?

調べてみるとそこには、脳の仕組みが関係しているようです。

ここでは煽りの仕組みを「脳科学」で調べ、考えてみました。

長文のため余裕をもってお読みください。
また、当方
は脳神経に関りはあるものの、本記事は一個人の考察にすぎません。

【DbD】煽りの原因を脳科学で考察【ホルモンと偏桃体】

「煽り」とされる行為をいくつか挙げてみます。

  • 連続屈伸
  • 過剰な通知音
  • ライトカチカチ
  • ケバブ
    …などなど…

考え方はそれぞれあるにしろ、これらの行為は一般的に「煽り」という認識に集約されていきます。

よく聞くのは「キラーをしていると煽られる」というもの。DbDでは一体なぜ、サバイバー側からの煽りが目立つのでしょうか?

その原因のひとつに、鯖は「オキシトシン」とよばれる”ホルモン”の影響を受けているのかも知れません。

鯖の煽り行為は「オキシトシン」の影響かも

オキシトシンとは「社会行動・集団性」の形成などに、重要な役割を担うホルモンのことです。

DbDの構造上、サバイバーには常に「連携」が試されており、プレイ中には少なくともオキシトシンの影響を受けているはずです。

オキシトシンは素晴らしいホルモンである一方で、私たちにべつの感情をも生じさせます。

それは相手が異質(キラー)であったり、集団力を崩そうとする存在に対して「敵意」を向けてしまうという性質です。

» 結束の強い社会ではフリーライダー叩きが激しい
» オキシトシン神経系を中心とした母子間の絆形成システム

煽り主はそのつもりでなくても、ホルモンによる性質が煽り感情を昂らさせ、どうしても煽ってしまう。

そのためDbDは、「人の持つ攻撃性を助長してしまうゲームデザイン」といえるかも知れません。

ゲート前、ドクターはじっと治療を見守ります

なかでも「ゲート前煽り」なんかいい例でしょう。

ゲート前は、複数人の鯖とキラーが集まりやすい場所でもあり、「PT」においては最高の煽りスポットです。

人間は「群れることでバカになる」という研究もあり、集団のなかでは個人の責任感が薄れるため、ヒドイ行為であっても簡単に及んでしまいます。

ゲームなのに、なぜホルモンに左右されるの?

しかしなぜ、私たちの脳はゲームによってコントロールされてしまうのでしょうか?

先述の通り、私たちはホルモンによって感情の支配をうけており、そのなかでも「不安」や「不快」などにはより敏感に反応するように仕組まれています。

それは古来の人たちが、環境の変化をいち早くキャッチするために発達させてきた、脳の警報装置偏桃体へんとうたいによるものだといいます。

先祖は生き抜くために集団をつくり、偏桃体を発達させ、”異質”を排除してきた。

ただしこの「偏桃体」、いまの時代ではかえって”反応しすぎ”とのこと。

その理由は、かんたん。
私たちの脳がいまだ原始的で、現代社会に適化できていないのです。

このことを詳しく説明している本があります。

この本、現代人は読んでおいた方がよいです。とくに若い方。

そんな反応的な脳みそのまま、(殺伐とした)DbDをプレイしているのですから、ホルモンの変化に左右されるのは無理もありません。

ですが、煽らない人もいます。むしろ煽る人は一部でしょう。

この違いは何なのでしょうか?

【DbD】煽り感情をコントロールする脳領域【前頭葉】

感情を駆り立てる「偏桃体」。
そのはたらきを制御する脳領域も存在します。

それは「前頭葉ぜんとうよう」とよばれ、脳の前方部分に位置します。

前頭葉の位置は大まかに言うと矢印の辺りです

偏桃体がアクセルなら、前頭葉はブレーキ。
こんな単純ではないですが簡単にいうとそんなイメージです。

わたしたちが人間らしく、”理性的”であるためには、前頭葉の成長がかかせません。

ゲームにも影響する「前頭葉(前頭前野)」のはたらき

前頭葉(前頭前野)とは、言語や感情のコントロール、コミュニケーションの分析、判断といった高度な認知判断に欠かせない脳領域です。

» 引用&参考:病気が見える|脳・神経(大脳皮質)

前頭葉の成熟さは、ゲーム内の行動にもあらわれます。

DbDは一応「対戦」ゲーム。
勝敗を真摯に受け止められる人もいれば、他人のプレイにイラ立ったり、カニバルでケバブっちゃう人もいます。

たとえ感情的になっても、画面の向こうは同じ人。

試合後に自分を反省できる人は、前頭葉のはたらきがニュートラルだと考えられます。

ですが、常日頃から「煽り」を繰り返してしまう人は、ちょいと問題アリです。

前頭葉には「自分の言動を相手がどう思うか?」を想像する機能もあるので、頻繁に煽る人は、心の成長がちょっと気になります。

» 前頭葉の臨床神経心理学
» 前頭葉の機能低下を疑う症状

PV目的で暴力性をアピールする配信が対人ゲームには稀にありますが、中期的にはアウトだという想像力(心のメタ)が未成熟のままだといえます。

前頭葉の成長はとっても時間がかかる「30歳!?」

ただ、この前頭葉。

成熟には”30歳近く”まで時間がかかるといわれています。

それまでは衝動をコントロールする能力は完全に成熟しておらず、その上、激しい興奮を感じる時期(若年)とも重なります。

そして、そんな時期の若者に人気なのが、DbD。

» 「DbD」あなたの年齢を教えてくだい|電撃playstation

そのため「年齢的な部分だけに注目」すれば、煽りが生じるのは無理もないのかも知れません。

前頭葉の成長には「社会経験」も必要

前頭葉は年齢だけでなく「数々の社会経験をも通じて、やっと完成」するため、人によって成熟には差が出ます。

40代の煽り運転…なんてニュースありましたね。

煽り自体、迷惑で不快な行為ですが、煽る者自身が与えられた環境のなかで生きてきた経験でもあり、真っ向からその人間性を否定できるものではありません。

だからといって、容認する必要はありません。

私たちは「煽り」を通じて、現代を生きる上でなにを学ぶべきなのか?と考える糧にしてしまうのです。

» 人間は30代になるまで本当の“大人”にはならない?|BAZAAR

【DbD】煽りの対処法「どう考えるべきか?」

「煽り」がうまれる理屈がわかれば、あとは理性的に対処です。

他人のことよりも、自分の内面をコントロールするほうが、ずっと費用効果が高いでしょう。

落ち着いて、理性的にです

その方法を4つお伝えします。

  • ①:ブロックする
  • ②:気分転換する
  • ③:煽りだと決めつけない
  • ④:煽りは考えるだけ無駄

①:煽りへの対処法「ブロックする」

各プラットフォームでは「ブロック」機能があるはずです。

ブロックしてもロビーで遭遇することはありますが、そしたら退出します。ブロックしておけば、ファンメも防げます。

不審人物との交流は避けたほうが無難です。

②:煽りへの対処法「気分転換する」

煽りに遭遇すると「なんだコイツ…!」という不快な気持ちになります。

そういうときは偏桃体が活発化しているので、あなたが思っている以上にイヤな気分が残り続けます。気分転換をしてみてください。

まずは一旦、DbDから離れてみます。

 散歩

散歩の効果は”科学的に証明”されています。
単純な気分転換法とはいえ、あなどってはいけません。

 ことばに出す

扁桃腺の興奮は「ことば」によって制御できることが判明しています。

今日こんなことがあって…!と吐き出すだけで気分は確実に楽になります。
ただし、SNSなどで愚痴を吐くのはほどほどにですよー。

 映画や読書など(体験や学び)

映画や小説など、ある種の体験は気分を発散させます。映画「ハロウィン」なんかいいんじゃないですか。(マイケルお兄ちゃん)

③:煽りへの対処法「煽りだと決めつけない」

私の知り合いで、連続屈伸を煽りだと考えていない人がいました。

知り合い曰く「お礼」だと考え、ゲート前で連続屈伸をおこない、キラーに”対戦の礼”をしていたと。ここまでお読みの方には信じられないでしょうが、ホントの話です。

初心のうちは「その行動がなにを意図するものなのか?」存じない方もいます。

» ロバート山本、DbDで意図せず煽り行為をしたことを謝罪

④:煽りは考えるだけムダ

世の中はあなたと同じ精神年齢の人ばかりではありません。

もしかしたら年齢制限を破ったキッズによる「いたずら」かも知れません。ネットですし。

煽る相手は不明ですが、内面が未熟な人物であることは確かです。

そして未熟な人ほど、いたずら(煽り)をして楽しみたがります。

ゲーム中、水を差された気分にはなりますが、「こどもの言動に憤慨してる自分…」などと振り返ってみるのも…アリかも知れません。

今の時代、煽りをするのは危険「世間の目」

ミンちゃんの鋭い視線の先には…

DbDは「動画配信」が盛んなゲーム。

煽ることで自らの言動を衆目に晒してしまい、最悪、なにしかしらの被害に発展する可能性があります。

実際過去にネットの「煽り」で殺人事件にまで至ったケースがあります。

ときには若気の至りでは済まさず、自分の将来に悪影響を与えてしまうかも知れません。デジタルタトゥー…というやつです。

たかがゲーム、されどゲーム。
後先のことを考えた言動を心掛けたいところです。

それではあなたに楽しいゲームライフを。
では。

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