うい「完全2翻縛り」で勝ち続ける方法を学びます。
今回は「三人麻雀の参考書」と「完全2翻縛りの強者」の意見やデータを組み合わせた内容です。
鉄強を目指す方は、ぜひさいごまでお読みください。
【三人麻雀】完全2翻縛りルールで「勝ち続ける」には
サンマで勝ち続ける人を観察するとひとつ分かることがあります。それは『偏りの利用が上手』な人です。
三人麻雀は「偶然の偏り」が激しいゲームです。その偏りを理解し、上手く付き合える人が勝ちやすくなります。
「偏り」をどう考えるか?
偏りについて、完全2翻縛りの強者はこう言います。
- ラッシュに備え、ラッシュを利用する
- ラッシュ時に幾ら稼げるか把握しておく
- ラッシュを信じて腐らず、謙虚に打ち続ける
「ラッシュ」とは、誰しもに訪れる『妙にあがり続けられるチャンスタイム(偏り)』を指します。
そのラッシュを引き寄せ、どうコントロールすればよいのか…。その『戦略』を考えていこうと思います。
【三人麻雀】四麻と三麻など、ルールの違いを分析
戦略のまえに、各ルールの違いをおさらいします。
三麻と四麻の「相違点」をざっくりと
三麻と四麻の違いを「データで勝つ三人麻雀」を参考にし、その相違点を並べてみます。
- リーチ率が四麻より高い
- 追いかけリーチ率が高い
- 被ツモ時の支出平均が高い
- 横移動率は少ない
- 逆に副露は減る(チーが無い為)
- 愚形リーチでの局収支が少ない
サンマは「門前で殴り合う」傾向が高く、副露が少ないとされます。
ですが「完全2翻縛り」では『鳴きが増える』傾向にあります。混一色など、鳴き手は手っ取り早く2翻を確保できるからです。
完全2翻とありありルールの「相違点」をざっくりと
お次は「完全2翻縛り」と「ありあり」ルールの相違点を考えます。
以下は「ありあり」ルールのセオリーです。
あがり関連
- 鳴きすぎずにリーチしろ
- 良形で最速を狙え
- トイトイや染め手を狙いすぎるな
放銃関連
- 放銃を減らせ
- ノーテンで放銃するな
- 無理に流局テンパイを狙うな
「完全2翻ルール」と共通点は「放縦関連」です。しかし、あがり関連は『ほぼ真逆』だといえます。
おなじ三麻でも「完全2翻縛り」では、攻め方を変えていく必要があります。

»【三人麻雀】強くなるコツ!完全2翻縛りの手役作り【実践編】
【三人麻雀】完全2翻縛りルールで「勝ち続ける」方法【戦略編】
さて、ここからは「戦略面」です。
ラッシュを引き寄せ、ラッシュから身を守る手引を、メモ書き的に書いていきます。
勝ちは運だが、負けの回避は技術です。
(データで勝つ三人麻雀、より引用)
データー以外に個人の経験をも含みます。うのみにせず、(* ̄- ̄)ふ~ん、ぐらいでお読みになり、よさげな点を取り入れてみてください。
攻めの戦略
愚形リーチを考える
- 456は「筋、無筋」でもあがり難い
- 37は0枚見えまでで、「筋」でそこそこ
- 28は愚形でも悪くなく、「筋」で優秀
- 19は「筋、無筋」ともに優秀
- 字牌は1枚見えで優秀
追いかけリーチの判断
手役と赤があり、相当な危険牌を切らず、リャンメン立直は追っかけ判断。赤4以上も追っかけ。
一向聴の押し引きは、基本「リャンメン両門」で考える。
待ちの形
- 愚形でも、12、89は優秀
- 全赤ルールなら258待ちを作りたい
- シャンポン待ち4枚残りは立直優位感
親はリーチ優位
これは言うまでもなく。
雀頭の無い鳴きに注意
雀頭が無い、雀頭が無くなるような、鳴きをしても損することが多い。
門前で2役を考える
子は2役系をなるべく「門前で」つくる。基本は「タンピン」で、ダマ和了を狙う。
聴牌外し
愚形 ➡ 良形変化や、門前2翻確定の変化は狙いたい。
メンツ手を考える
四連形を大切に。
一向聴ではダブルくっ付きに持っていく。
七対子を考える
4トイツで「七対子」を意識するが、基本どんな状態からでも七対子はできる。悪い配牌では一考の余地あり。
悪い配牌で「役牌の対子」があるときは、暗刻にするつもりで七対子を狙う。
その過程でドラ、赤は切らず、親へのアンパイを考えながら打つ。
役の渡りを考える
手牌に役役があり、一向聴から「平和、混一色」への渡りを見逃さないこと。
具体的には「役役以外の部分が順子」なら平和。「役役以外の部分に暗刻が一つある」なら染め手。
二向聴(一向聴)で和了形を決める
二向聴で形を決めて、一向聴でぐずつくなら防御を意識。
防御の戦略
みえみえの手に放銃しない
リーチや染手、対々和にやすやすと放縦しない事。
鳴きに意識を払う
「鳴き混一色」でその色の余剰牌が出て、こちらが不利ならオリ。
相手の二副露はほぼ立直、三副露はテンパイとして考える。あと、赤ポンに放銃するな。
手牌の価値と押し引き
基本的には「赤ナシ、ドラなし、抜きドラなし」は引き気味で構える。
理想は「リャンメン両門」での押しだが、子での向聴押しは基本はオリの姿勢で。
愚形押しは最低でも「高打点、優秀な待ち」。ただし、親は攻めの姿勢。
役牌のドラを捨てる判断
自分の手牌価値が低いと判断したときは、10巡目以降は捨てない方が無難。
完全2翻縛り、全赤ルールの5切りは警戒
23からの5切りなど、平和固定(2翻確定)があり、「無筋14、69」は警戒。
ワンチャンスや壁
壁やワンチャンスは使えるが、無筋暗刻(444、777持ち)からの切りは危険。
気構え、メンタル戦略
誰にでもチャンス、ミスはある
- ラッシュを信じて腐らず、謙虚に打ち続ける
- ミスしたときに前局のことを考えるな
精神状態が左右される麻雀では、自分なりのメンタルヘルスを持ちたいところ。
上家からは鳴かない
ツモ抽選を増やす目的だが、あくまで気構え。
キー牌だったりテンパイ牌なら当然鳴く。
「一向聴」での打ち方を考える
完全2翻縛りルールでは「一向聴」が悩みどころです。こんな局を経験しました。
ツモ
5巡目、ドラ8索。
ここに3索を持ってきました。
ストレートに8筒、9索切りが浮かびそうですが、「4-7筒」は既に5枚見えです。さあ、どうするか。
実践では9筒を切りを選択。
理由は、追いかけリーチ率の高いサンマでは、最終形「4-7筒待ち」では勝機が薄いと考え、一旦筒子メンツを固定しました。
以下、最終形。
3索アンコは望外でした。
結果は9巡目に6索ツモ。
あくまで成功例ですが、答えが怪しく難しい一打です。
完全2翻ルールは、ツモ次第では『チャンス手がオリに向かわざるを得ないケース』が多々あります。そのことを念頭に、柔軟に構える必要性がある一局でした。