甲州(山梨県)の三人麻雀は、サンマではめずらしい完全先付2翻縛りです。
和了には2つ以上の役が”確定”していなければなりません。
例えば「立直・ツモ」のように、リーチの時点で役が2つ確定していない場合は和了できません。ほかにも甲州サンマ独自のルールがあります。
まず『甲州三麻のルール』、次に『手組のポイント』をお伝えします。
甲州三麻だけでなく、ナシナシルールなどにも応用が利く内容です。
【甲州三麻のルール】一萬・九萬・北は役牌
甲州サンマでは「一萬・九萬」そして「北」は役牌扱いです。
この牌姿でリーチすると役は「立直・一萬」となり、2翻が確定します。つまり和了できます。
甲州サンマでは「抜きドラ」は存在しません。
平和の雀頭にできる
「一萬・九萬・北」は役牌扱いですが、平和の雀頭にすることが可能です。上の牌姿では「平和・一気通貫」の3役です。
役が2つ以上確定しているので、”リーチをしなくても黙聴でロン”あがり出来ます。
【手組のポイント】門前編:あがれない形&あがれる形
例えば、ノベタンになる平和形では注意。
下の牌姿では「立直」をかけられません。理由は1筒では「平和」が付かない(立直の時点で2役確定していない)からです。
同じノベタンでも下の牌姿は「断么九」が付くので「立直」をかけられ、和了できます。
門前:役牌が絡むとき
上の牌姿では和了できません。理由は「立直」をしても2役が確定しない9索が絡むためです。
この形だと和了できます。
「立直・役牌」が確定しているからです。
この形を将棋用語を転用して「王手飛車」なんて呼びます。
【手組のポイント】鳴き編:あがれない形&あがれる形
完全先付ルールでは役牌の鳴き方に注意。
親でダブ東(2役)を鳴いても、この牌姿ではアウト。理由は8索よりも後に東が鳴かれているからです。
この形だと和了できます。
一萬を先に鳴いていて、發と中のシャボ待ち(一萬は役牌扱い)。
鳴き:安目&高目に注意
下の牌姿では和了できません。
理由は和了形に「一気通貫」が付かない3筒(2役が確定しない)が含まれているからです。
ですが、下のようなカンチャン待ちであれば「一気通貫」が確定するので和了できます。
ヒント:色が寄っているケースでは「混一色」に向かった方が無難です。