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【言語聴覚士】実習生への接し方|バイザーの基本と実践ポイント

コラム

万年平社員、指導者のかづおです。
スーパーバイザーになられたSTの皆さまへ。

かづお
かづお

緊張しますよね!

「ちゃんと指導できるかな…」と不安に感じる方も多いと思います。でも大丈夫( ̄ー ̄)v

教育フレームの観点から見ると、指導とは「成長をフォローすること」が大切だと分かっています。

この記事では、「バイザーが意識しておくと良い実習生(後輩)との接し方」についてお話しします。

それなりのボリュームですので、時間の無い方は「AI」で要約してお読みください。
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実習生のタイプとやる気傾向を理解する

バイザーの役割は、基礎を教えることよりも、現場の空気感や実践的な考え方を伝えることだと思います。

私自身は、実習生の動機や姿勢を見守るほうが、お互いに気持ちよく実習を進められると感じてきました。

その意味で、バイザーにできることは意外と多くないのかもしれません。

実習生の「やる気傾向」って把握していますか?

まず最初に「実習生がSTを目指した理由」と考えるようにしています。

  • STになりたくて来た人
  • 進路の関係でST養成校に入学した人
  • 医療職という安定性から資格取得に来た人
  • イヤイヤながら実習に来た人

人それぞれのバックグラウンドがありますからね。

「実習生なんだからしっかり」といった前提で接してしまうと、実習生のモチベーションを下げるだけでなく、バイザー自身の時間や余裕も失われかねません。

実習生の「成長意欲」は2タイプに分かれる

ひとの「成長意欲」には2通りあるといいます。
いわゆる、教育フレームの考え方です。

 獲得フォーカス
高いレベルの成果を出したいと考えている。

 回避フォーカス
安定感や信頼性を重んじる。

かづお
かづお

実例を2つ、挙げます。

ミドル層女性のケース

その方は、自身の年齢や将来性、子育てなどを踏まえ、ST就職後に積極的なビルドアップは望んでいない様子でした。

これは「回避フォーカス」の傾向といえます。

北里出身の実習生ケース

レポートも発表も非常に優秀で、「むしろこちらが教わりたい」と感じるほどでした(嫉妬なんかしていない…)。

このようなタイプは「獲得フォーカス」と考えられます。

実習生の成長を引き出すために(バイザーの基本姿勢)

ここで挙げた2つのケースはあくまで一例ですが、教育方針を考えるうえでの目安として押さえておくと役立ちます。

実習生は本来、自ら成長していく存在です。バイザーはその傾向を見極め、それぞれに適した「成長の場」を提供することが重要だと考えています。

それでは、ここから実践編に入ります。

成長を引き出す4つのポイントと実践方法

さきほど指導の本質を「成長の場の提供」だとお伝えしました。

キーワードはこの4つです。

  • アウトプット
  • 傾聴
  • 心理的な安全性
  • 否定しない

実習生の「アウトプット」をどう引き出すか

私は、「成長の場」とは実習生の好奇心を引き出す環境だと考えています。

実習生はいま現場にいます。

患者や医療スタッフに囲まれ、アラート音が響き、独特の匂いも含めて、すべてが刺激的な環境です。それだけで十分なインプットが得られています。

大切なのは、そのインプットをいかに“その人らしく”アウトプットさせるかです。

実習生の主なアウトプットは、次の3つです。

  • 口頭での会話(患者・スタッフ)
  • レポート(デイリー・学校提出)
  • 症例発表

もちろん他にもありますが、レポートや発表は慣れの要素が大きいため、ここでは重視しません。

添削を重ねていけば十分と考えます。

実習生が話しやすくなる「傾聴」のコツ

「口頭伝達力」はST業務の要であり、重視して問題ありません。

ただし、実習生の中には話すのが苦手な人や、うまく言葉にできない人もいます。そんな場面で感情的になる必要はありません。

大切なのは、こちらが“表情豊かに聴く姿勢”を保ち、クローズドな質問でサポートすることです。

「今日どうだった?」ではなく、「○○さんの評価よかったよ」「どんな工夫をしたの?」といった聞き方。

否定から入らず、答えやすい形で問いかけることで、実習生は話しやすくなります。

「この人は話を聴いてくれる」と感じてもらうだけで、緊張は和らぎ、バイザーとの関係性にも影響してきます。

聴く姿勢は「レポート」にも応用できる

文字表現が苦手な実習生もいます。

かづお
かづお

かくいう私も、苦手でした。

実習生のころ、バイザーの先生は拙いレポートでも「書けているね」と、丁寧に褒めてくれました。

その一言が励みとなり、「もっと書けるようになろう!」と努力を続けられたのを覚えています。

後に聞いた話では、「書けない(できない)実習生には多くを求めすぎない」とのことでした。その人のペースや将来性を尊重し、合わせた関わりをしていたそうです。

指導側にとっても、コスパのよい関わり方ではないでしょうか。

もし「書けない・提出できない」実習生であれば、口頭でのやり取りをもとにレポートを書いてもらう方法も有効です。

そのほうが取り組みやすく、添削もしやすくなります。

「否定しない指導」が成長を引き出す

明らかな誤りでも、反論的に話を遮ってしまうと「否定」として受け取られてしまいます。たとえ親切心からであっても同じです。

実習生は否定を感じると、次第に顔色をうかがい、本音ではなく“正解らしい答え”を選ぶようになります。

かづお
かづお

これが問題なんですよね…。

それでは、発想や発見といった成長のきっかけを失うだけでなく、バイザーとの関係性も悪くなります。

大切なのは、何でも言える状態をつくることです

実習生は強い緊張の中で、精一杯取り組んでいます。その前提で、温かく受け止める姿勢が求められます。

そのうえで、レポート提出時にフィードバックを行い、和やかな雰囲気の中でポイントを押さえて修正していくとよいかと思います。

お互いにたいへんではありますけどね…(^^ゞ

本記事を書くうえで参考にした書籍

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

実習期間はあっという間に過ぎていくものです。振り返ると、「ああしておけばよかったかな」と感じることも出てきます。

そんなとき、参考書に目が向くこともありますよね(笑)

それでは最後に、この記事を書くうえで参考にした書籍をご紹介して終わります。

ではー。