STにとって必須ともいえる「脳画像」の知識。
でも、「すこし難しい…」と感じる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、私が実際に読んで、「わかりやすい」「読影力が高まった」と感じた2冊の参考書をご紹介します。

おすすめの2冊です!
【参考書】脳画像の新しい勉強法を学べるおすすめの2冊
2冊とも「リハ向け」に書かれた参考書です。
脳画像の見方と神経所見

まずこの参考書を買いましょう!
本当に分かりやすいんです。
脳血管障害を扱うSTなら、よく目にする疾患を少ないページ数でコンパクトに学べます。
なかでも印象的だったのが、損傷部位と病名、そこから起こる症状を丁寧に掲載している点です。
同じ「被殻出血」でも、血腫量による症状の違いがまとめられており、さらに損傷部位を図で解説。
脳画像初心者でもイメージしやすい内容になっています。
脳画像の新しい勉強本
私個人としては、ここまでST向けに特化された脳画像の参考書に出会ったのは初めてです。
その理由は2つあります。
- 画像から神経ネットワークを学べる
- 画像と症状をリンクして学べる
それぞれ、端的に解説します。
2D・3D画像で神経ネットワークを学ぶ
まず本書の特徴は、2D・3D画像を駆使して神経ネットワークを学べることです。
PDの解説ページでは、中脳上丘から下丘までの黒質変性について、T1とSWIに分けて神経症状を説明しています。
このあたりから、参考書としての質の高さがうかがえます。
「画像」と「症状」をつなげて学ぶ
もう一つは、脳の各領域についての解説です。
読んで驚いたのは、失語・高次脳の解説がST目線で具体的であること。
喚語困難や錯語、嚥下障害などの症状を、「どのネットワークの損傷で生じるのか」まで掘り下げています。
単なる読影にとどまらず、「症状」まで解説されているため、より深い読影力を身につけられます。
【予後予測】読影力が身に付くとわかること

高次脳は複雑で難解な分野ですが、少なくとも脳のことが分かれば、予後を考える手掛かりになります。
というのも、画像評価をしていると「古い病変」が見つかることがあります。
例えば、それが嚥下に関わる領域(島回など)に散在していた場合、いまは落ち着いているように見えても、じつは「水分誤嚥」が進行している可能性もあります。

島回は水嚥下で賦活するためです。
また、現病は小さいのに認知症状が出ている場合、もしかしたら再発を繰り返した陳旧性病変の影響なんかも考えます。
病気の「量」は現場で評価できますが、脳画像にて「質」を知ることで、患者さんの予後予測の見立てになるかもしれません。
さいごにリンクを貼っておきます。
ではー。
