【言語聴覚士】イヤならやめていいと思う【辞めて分かる大切なこと】

言語聴覚士

こんにちは。言語聴覚士のかづおと申します。

私自身STを辞めた時期があります。最初は陰鬱な気持ちになりましたが、いまでは良い機会であったと思っています。

リハビリの仕事って何かと窮屈な時がありますよね。
強烈な医療人種との関係に疲れ、バイザーや上司に疲れ、理解のない医者に疲れ…(;´д`)

あなたは何に悩んでいます?

ここではそういった話をしつつ、やめたい理由を明確化していければなと思います。

やや長文ですがそれでもよければお付き合いください。

※当ブログは言語聴覚士の愚痴を語るサイトではありません。
そういったサイトも見受けられますがここは違います。
悩んでいる同士の荷が下り、すこしでも心の整理になればと思い記しました。

 

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【言語聴覚士】イヤならやめていいと思う【でもすこし考えてみて】

当初この記事は備忘録的に書いたものでした。
私を含めて、周りの言語聴覚士が何人か辞めていたという話を聞いたからです。

案外というか、多いんですよ。経験年数とわずST辞めたいと思っている人。

リハビリのブログは基本的に読まれることはあまりないのですが、なぜかこの記事はよく読まれている。

皆さん悩んでいるんですね…ですのであなたの辞めたいという悩みはごく自然なことです。

ただ、たとえ辞めるにしても、いま自分がどんな状態(メンタル)で辞めるのか?ハッキリしておいたほうが未来は明るくなります。

もしSTを辞めるってなったとき、何も考えずに一般の仕事に就くと本当に大変ですからね。

検索「言語聴覚士、やめたい」:不安を煽る一部のサイト

話しの途中ですが、ここで注意喚起をはさみます。

「言語聴覚士 やめたい」などで検索すると、一部のサイトはSTがいかにも過酷な仕事であるかのように書かれたりしています。

確かにSTは大変な仕事です。
しかし不安ばかりを駆り立てる必要があるのでしょうか。

それらは転職への誘導を営利目的としたサイトです。
おそらく書き手はSTではないでしょう。

悩みがあると人の視野は狭くなり、現状からの逃避を考えます。
そしてつらい気持ちを共感したいがために愚痴などを語るサイトについ、心が傾きます。

でもね、それはなんの問題も解決しません。視野が狭くなっている状態で転職してもかならず同じ失敗を繰り返します。

悩みに火を付け、煽るのではなく、解決する方向で話を進めたい。

私はそう思っています。

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言語聴覚士をやめたい理由【あなたの悩みは?】

本題に進んでいきます。まずは悩み確認です。

よく見聞きする「言語聴覚士をやめたい理由」をあげてみます。

  • 人間関係に疲れた
  • 仕事が理解されない
  • 自分に合っていない
  • 昼食が取れない
  • 楽しみを見いだせない
  • 給料が低い
  • 責任が重い
  • 単位を迫られる
  • 勉強会がつらい
    …などなど…

…考えればそれなりに出てきます。
こうなると仕事のワクワク感はだいぶ減っているのでしょう。

STは高度な仕事だけに悩みも多く、一筋縄ではいきません。

そこで”代表的な辞めたい理由”を5つピックアップして、それらに根付く悩みを考えていこうとおもいます。

①:言語聴覚士をやめたい理由:人間関係や職業理解

技術職ならではのプライドでしょうか。
医療職は他人の意見を受け入れられない人が多い印象があります。

それゆえ悩みの質がとにかく人に向きやすくなります。

加えて、STは目に見えない高次な分野をあつかうため、周囲の理解を得られにくいことがありますよね。

  • 「チーム内でのコミュニケーションがうまくできない」
  • 「医師をはじめ、他のスタッフにSTの仕事が理解されない」
  • 「職場の同僚、上司やバイザーとうまくいかない」

生まれも育ちも違う人間同士が連携を取り合うのですから、そう簡単にことはすすみません。

そこで、職場に「他者理解・他職理解」の姿勢があるどうかは重要です。

各々の立場や状況的に仕方ない場合は別にしても、STを見下し、頭ごなしに意見を棄却するような職場であれば考えものです。

また、強すぎる指導や嫌がらせ(ハラスメントなど)を受けているのであれば対処が必要です。

STは素晴らしい仕事ですが、メンタルをやられてまで続けるものではありません。

▼悩んでいる方はこちらどうぞ。参考になるかも知れません。
» 医療従事者のハラスメント対応方法【適応障害になった言語聴覚士】

②:言語聴覚士をやめたい理由:好きな仕事じゃない

業務への意欲は人それぞれです。

全員が熱意をもって言語聴覚士になったわけではありません。意識高い系の人もいれば、生活のために資格を取ったという人もいます。

実際STで働いてみて「やっぱ違うかも」ってなるひとは一定数います。

  • 患者対応がとにかく苦手
  • 昼食はちゃんと昼に取りたい
  • 人手不足で無理やり役職をやらされる
    …などなど…

大変ですがSTはそういうもの。

継続は大事ですが、不得意だと強く感じる仕事を無理に続けるのは苦痛です。

好きな仕事であったり、得意な分野で働いたほうが人生豊になります。

ただし「なにをもってして不得意だと感じているのか」は重要です。それには自分のことを知る必要があります。これについては後述します。

③:言語聴覚士をやめたい理由:楽しくない(モチベーション)

けっこうヤバい理由ですが、単純にリハビリの楽しさを見い出せる機会に乏しいだけかもしれません。

ステージによっても患者さんとのかかわり方は変わってきますよね。

もし、急性期で消耗しているなら回復期にいくことをおすすめします。患者さんの回復過程に接することはモチベーションの向上になります。

退院後の失語症患者さんから手紙をいただいたりすると本当にうれしいですよ。職業冥利に尽きます。回復期ならではともいえますか。

あと、患者さんとのリハビリ中に入れ歯が私の顔に飛んできたときはST最高だと思いました。

かづお
かづお

義歯調整大切です!汗

④:言語聴覚士をやめたい理由:給料が低い

日本のサラリーマンの平均年収は400万円という情報があります。

» インテク:サラリーマンの年収
(あくまで平均であり、数字には偏差があります)

サラリーマン平均年収と比べるとSTの給与は低く感じますが、国家資格という堅牢さは加味しないといけません。

それに給与は、「他人と比べる」という”ものさし”として考えてしまいがちです。

他人と比べるよりも、自分の将来設計にどれぐらいお金が必要なのかで考えたほうが良いとおもいます。

そこで足らないというのであれば、訪問への転職や異業種・副職に関心を寄せてみてはどうでしょうか。

リハ職の収入は国が決めているため、給与が低いと嘆いているだけではなにも解決しません。

⑤:言語聴覚士をやめたい理由:異業種への関心

ほかの仕事を経験してみることは人生の価値観を広げます。私は大いに賛成派です。

発言小町というサイトにて、こんな質問がありました。一部引用します。

前略)最近全くといっていいほど言語聴覚士に対する興味や関心が大変薄れてきているのです。
勉強したくなくなり、業務に対して前感じていたようなやりがいを感じれないのです。原因として…(以下続く

» 発言小町:言語聴覚士ですが…異業種の転職を考えています。

質問は続き、STの訓練効果やエビデンスの少なさ、嚥下のリスクや単位ノルマなど、とてもリアルな内容でした。

たしかにSTはシビアな職業です。責任が伴うため誰でもできる仕事でないことは確かです。

この方の質問内容はSTがイヤとかではなく、異業種を経験することでSTを俯瞰的に捉えたいという印象を私は受けました。

私個人の意見ですが、医療一筋でやってきた人は「異業種への転職経験」があってもいい…そう考えています。

この点については先ほどの「④:給与がやすいと」合わせて後ほどお話しします。

言語聴覚士をなあなあと続けないために【自分のために決断する】

悩みはどこかで決着をつけないといけません。

すこし踏み込んだ言い方をすると、
言語聴覚士は志し低い者がいつまでも続けられるほど安易な仕事ではありません。それはあなたも分かっているはず。

いちばん注意したいのは「なあなあと続けてしまう」ことです。

過去との決別:生きているのは今

気づけばSTをズルズルと続けてしまう。こういう人…意外と多いです、ホントに。

国家資格という取得までの苦労や職業的手堅さを感じてか、いつまでもズルズル…。

そしてこれまでの過去を振り返ってしまう。

かづお
かづお

お金を払ってくれた家族や奨励金、励まし合った仲間、がんばってきた時間、いろんなことを無にしたくない!

かづお
かづお

大切なのは過去じゃなくて、今ですよ。

私たちは常に今この瞬間を生きています。

早めに決断していたら、あたらしい世界で自分を開花させているかもしれません。

その決断は患者さんのため?いえいえ、自分の人生のためです。

以前担当した患者さんの決断。
「前進あるのみ!」

他人への期待:他人に期待するな

対人関係に悩む人は、他人にたいして強い期待をもっています。

私はそうでした。

かづお
かづお

医療職は感謝されるべき、職場組織はこうあるべき…

こういった「べき」を強く持っていたりしませんか?

他人にも他人の立場があり、正義があります。(仕事放棄とかは別ですよ)

そもそも他人はコントロールできません。

ここで芦田愛菜さんの「信じる」をご紹介します。全文引用です。

「『その人のことを信じようと思います』っていう言葉ってけっこう使うと思うんですけど、『それがどういう意味なんだろう』って考えたときに、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と感じて」

「だからこそ人は『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言うけれど、別にそれは、『その人が裏切った』とかいうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『それもその人なんだ』と受け止められる、『揺るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って思ったんです」(続く)

他人もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」のです。

生き方の学習:承認欲求に気づけ

すこし私のはなしをします。

私が悩んだ末に退職した理由は職場のハラスメントでした。しかし理由はそれだけではありません。

そこには医療人として他人から良く見られたいという強い承認欲求がありました。

良く見られようとするあまり、自分の能力以上のことをしてしまい、身を焦がしていた過去。

そんなときに読んだ一冊の本が私に刺さります。

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。

» ベストセラー著書:嫌われる勇気

組織があり、そこに「わたし」がいる。自分自身はあくまで「全体の一部」にすぎないのだと。

こころの荷が下りる感覚がありました。背伸びせず、無理せず、生きていく。

対人関係が色濃い言語聴覚士こそ、生き方の哲学は大切だと思うのです。

言語聴覚士をやめてみる【転職は人生の転機】

さて、次は”辞める”について深くお話ししていきます。

私にとって『転職』は人生にあたらしい視点をもたらしてくれました。自分の経験を通じてそう思います。

前述した発言小町のSTの方もそうですが、転職(異業種)は自分の価値観を広げるチャンスです。

同僚の看護師さんでこんな方がいました。

新卒から数年後、視野を広げるべく3年間だけと決めてアパレル業界に転職。

医療職を辞退して異業種で貫くひともいれば、成長目的で転職を考えるひともいます。転職の使い方は人それぞれです。

一般社会は利益で動いている:現実話をします

シビアな話をします。

STを辞めて他の仕事に就くと分かることがあります。それは日本は資本主義社会だということ。

世間の仕事は営利で動き、成果をもって評価されます。これが一般社会の常識です。

大学・専門卒でそのままSTになった人はこの辺がぴんと来ないことも。そういう人はこんな発言をしてしまいがち。

  • 給料が低い
  • 単位ノルマがうざい
  • 勉強会で休みがつぶれるのがイヤ
かづお
かづお

気持ちはわかります。

でもね、世間の仕事は成果をださないと給料を失います。しかし医療職は現状、その前提がありません。

単位数に躍起になっている職場が多いですが、利益を出さなければ経営は成り立ちません。慈善だけでは生活できないのです。

その利益はこちらから病室に行けば単位を取れる分、営業の苦労はありません。

勉強会ついてもそう。利益云々以前に、医療職(ST)は自分たちに必要な分野に絞って学べるだけまだ楽な職業だといえます。

多くの一般職は流れの早いこの時代に”どうやって生き残るか”と常に必死です。

私たち言語聴覚士は良くも悪くも、国家資格に守れているのです。

病院側の経営事情が分かれば、リハ職の給与がなぜ低いのか理解できます。

» 病院経営事例集

言語聴覚士の良さは外にある:価値観を知る

言語聴覚士の良さは比較対象があるかどうかでも変わってきます。

あなたは言語聴覚士の仕事に悩んでいる。もしかしたら近い将来、退職するかもしれません。

それは決して悪いことではありません。

STを辞めてみて外の世界を経験してみる。すると、あらたな経験を通じて価値観の変貌に気づくはず。

そこでもしSTの良さに気づいたとき、再就職を考えればよいのです。

言語聴覚士に悩むということ【無関心な世界に人はなにも感じない】

このサイトは少数ながらも毎日アクセスがあります。本当は皆、こういった話がしたいんだと思う。

辛いから悩むのもありますが、興味があるから悩むんです。無関心な世界に人はなにも感じませんから。

…悩んだ末に出した決断。
どちらの選択も正義であり、その勇気はきっと役に立つはず。

一塊の言語聴覚士としてあなたのこと、応援しています。

書籍のご案内

人生観を広げ、言語聴覚士への考え方を大きく変えた3つの本をご紹介します。

当ブログ、書籍があなたのお役に立てれば幸甚です。

 

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