失語症は、やりがいを感じる一方で、「むずかしい」と感じることはありませんか。
日々、正しいアプローチ法に奮闘している私ですが、とある一冊の本を手にしてから、失語症への理解が深まりました。
ここでは、その本をご紹介します。

失語訓練におすすめ!
【参考書】失語症臨床に役立つ参考書を1冊をご紹介
今回、参考にさせていただいた本はこちら。
参考書を読んでいて「勉強になった!」と感じた点です。
- 言語モダリティーを活用した訓練法
- 失語症状(迂言など)の有効活用化
- 動画で理解を深められる
具体的にお伝えします。
言語モダリティーを活用した訓練法
「言語モダリティー」に注目した解説がとても参考になりました。
STには馴染みのある訓練法のひとつに「刺激法」があります。本書では、その応用的なバリエーションが解説されています。
例えば、「書称で書けた文字を音読し、発話につなげる」など、患者の言語モダリティに応じてアプローチを工夫する技法です。
この他にも、似たようなアプローチ法に「音韻・意味セラピー」がありますね。

言語症状の有効活用化
目標とする表出にむけて迂言や関連語などの言語症状を、「文脈的なヒント」として活用する技法です。
以下、本文から引用。
たとえば、傘の絵に対して患者さんが「雨」といった場合、「雨の日にさすのは?」と導いたり…(中略)
このように「症状=障害」としてだけではなく、患者さんの大切な「喚語力」として目標語の表出に利用します。
ただし、こういった方法は、STの鋭い観察力が試されます。

そしたら「動画」で学んでみませんか?
動画で理解を深められる
動画は著者であるST先生と患者との、実際の臨床風景です。
多数の臨床が公開されており、個人的には「呼称訓練」が大変参考になりました。
一部例に挙げます。
「犬」を引き出すために「なんて吠えますか?」と誘導後、患者の発した「ニホンケン」という表出を利用して、STが「犬」と書き、音読をうながす。
この他にも、動画だからこそ知れる「声掛けのニュアンス(刺激の強弱)」なども学ぶことができます。
この参考書は「言語報告書」の参考にもなる
さいごにもう一点。

わたしの主観ですが…。
患者情報がコンパクトに記されているので、「サマリー・報告書」などの参考になると思いました。
情報をコンパクトにまとめられると、書き手の思考も整理されるので、おもわぬよき訓練法のヒントが得られたりすることも。

そういうことありませんか!?
そういった点も含め、本書を手に取る参考にしてみてくださいね。
