【失語症】臨床に役立つ参考書を一冊ご紹介【書籍内に動画解説あり】

STコラム

こんにちは。かづおです。

失語症臨床はやりがいを感じる半面、”むずかしい”と感じませんか?

「どういったアプローチがよいのだろう…」と、東奔西走私ですが、とある一冊の参考書を読んでから、一気に理解が深まりました。

そこで失語症のアプローチを”より臨床的”に解説されている本をご紹介していきます。

かづお
かづお

訓練法に悩むSTの皆さん、必見です!

 

※本記事はいち言語聴覚士の見解による執筆であり、病態把握などの完璧な手引きではございません。
もし、ご意見のある場合はコメント欄にてご指摘くださいませ。

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»【厳選】成人領域の言語聴覚士におすすめする臨床特化の本をご紹介

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失語症臨床に役立つ1冊をご紹介

今回、参考にさせていただいた本はこちら。

A4サイズのおおきさで、表紙の絵柄がきれいです。

高次脳学習は一朝一夕で身に付く分野ではありませんが、少なくとも良質な勉強さえできれば、”自信をもって臨床に臨める”と、私はおもいます。

とかく「失語症むずかしいぁ…」と考えていた私に自信を与えてくれた一冊でした。

この参考書が「学べる」と感じた3つの理由

この参考書が「学べる!」と実感した理由は3つあります。

  • ①:認知神経心理学モデルでの訓練法
  • ②:失語症状(迂言など)の有効活用化
  • ③:動画で理解を深められる

とくに③番目は、失語症を学ぶSTにとって最大のメリットだとおもいます。

臨床向けの本ですが、聴覚的把持とは?的な基礎もたくさん学べます。

具体的な内容は「失語症の症状とアプローチ」をお読みいただき、ここからは上記3つについてかるくご説明します。

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①:認知神経心理学モデルからの訓練法

認知神経心理学(言語の情報処理)に観点をあてたアプローチ法を中心に教えてくれます。

「意味理解に障害があったらこんなアプローチがあるよ」といった具合です。

”言語モダリティー”を利用した訓練法についても書かれており、プログラム構築の参考になります。

たとえば、音読が良好なら、書称の練習で一部でも書けた文字をつかい、音読からの発話など、各モダリティーの有効活用法などです。

かづお
かづお

”音韻セラピー”ともいわれますね。

【文献情報】音韻&意味セラピーについて調べてみました【失語訓練】
失語症訓練でメジャーな「音韻・意味セラピー」について、文献でしらべて書いてみました。

»【失語症訓練】音韻&意味セラピーについて調べてみました【文献】

そのため、”失語症のタイプ分類”に固執せず、訓練法を学ぶことができます。

②:言語症状の有効活用化

迂言や関連語がともなう際に、”文脈的なヒントして活用”する技法を述べており、後述する動画でも紹介されています。

以下は本文からの引用です。

たとえば、傘の絵に対して患者さんが「雨」といった場合、「雨の日にさすのは?」と導いたり…(中略)

これには「なるほど!」とおもいつつ、失語症状を漠然と捉えがちな私には、きびしい指摘となりました(汗)

かづお
かづお

勉強せねば…!

”症状=障害”ではなく、患者さんの大切な喚語力として、目標語の表出に利用させてもらいます。

③:動画で理解を深められる

失語症の臨床を”動画で学ぶ”ことができます。

動画配信ページ」で本に付属するパスワードを入力することで、動画にアクセスできます。

わたし的には、”呼称訓練”が大変勉強になりました。

”犬”を引き出すために「なんて吠えますか?」と誘導後、患者の発した「ニホンケン(日本犬)」という表出を利用して、STが「犬(ケン)」と書き、音読をうながす。

この一連の流れが華麗の一言…!

かづお
かづお

どのように声掛けすべきか?勉強になります!

机上の勉強だけでは得難い、患者さんとの”会話”を学ぶには動画がベストです。

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【おわりに】言語報告書の参考にもなる

この本ではもうひとつ、学べることがあります。

それは”患者情報のまとめ方”です。

参考書内では、患者情報がコンパクトにまとめられており、理解すべき要点がスムーズに頭に入ります。

短い文字数で分かりやすく表現するチカラは、STに求められるスキルです。

言語報告書を仕上げる際の参考になるかもしれません。

では~

 

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