言語聴覚士のかづおです。
過去に臨床力UPの参考書をいくつか紹介してきたので、ここではその「まとめ」をしてみました。
この記事を通じて『どんな参考書を選ぶべきなのか?』そのキッカケを掴んでいただければ幸いです。
それではレッツゴー。
【厳選5冊】言語聴覚士が持っておきたい参考書まとめ【臨床ベース】
ご紹介する本は5冊。
過去記事の紹介順にお伝えします。
- ディサースリア
- 失語症
- 脳画像
- 呼吸リハ
- コグトレ(認知訓練)
どの本も臨床に役立つ知識ばかりで、リハ計画を大いに広げてくれます。
ディサースリア
この本を手にした貴方は「机上だけの構音訓練」から卒業です。
ディサースリアの臨床本のなかでも『徒手』に特化した参考書で、その方法と有効性を学べます。
ちなみに¥1,100と低価格。
かの有名な「川平法」が治療のベースにあるとのことで、”運動面”からのアプローチは、ディスの治療にあたらしい選択肢を与えてくれます。
»【参考書】ディサースリアへの徒手的訓練の実践結果【症例報告あり】
失語症
失語の症状を、”アプローチのひとつ”として学べる、まさに臨床特化の参考書です。
たとえば、迂言のひとつとっても単なる症状として捉えるのではなく、「患者の喚語力」として目標語の表出に利用する、といった技法なんかを学べます。
そして、最大のポイントは失語臨床を『動画で学べる』点です。
»【失語症】臨床に役立つ参考書を一冊ご紹介【書籍内に動画解説あり】
脳画像
ここまで「言語聴覚士寄り」の脳画像本は珍しいのでは?と感じています。
単なる読影ではなく、損傷部位から「症状」までをも網羅的に記されているため、より深い読影力を得ることができます。
とりわけ『この部位では音韻性錯語が生じる』などといった脳の分野別解説にはSTとして驚きました。
呼吸リハ
嚥下に従事するSTであれば、必ず持っておきたい呼吸リハの伝導本です。
この本の特徴は、呼吸疾患の基礎からチーム医療、在宅管理までを『画像とリンクして端的にまとめられている』点です。
とりわけ、テキストだけでは中々理解できない”手技のポイント”を、数々の写真で解説しているのには助けられます。
»【呼吸訓練】呼吸リハビリテーションの学習に最適な入門書のご紹介
コグトレ(認知訓練)
認知トレーニングで「なにか良い本は?」と迷ったらとりあえずコレです。
小児精神科医の「宮口先生」の本で、小児から成人まで幅広く活用できる『教材』になっています。
「各症状別」に課題が用意されているので、この患者さんにはコレ!といった具合に教材を用意できるのは便利です。
»【小児&成人】認知訓練の導入にベストな本はコレ【症例報告あり】
【初学者必見】このほかの参考書「まとめ」はこちら
過去にべつの参考本をまとめた記事があります。
»【厳選】成人領域の言語聴覚士におススメな参考書【基礎ベース】
こちらは『基礎的な参考書』の紹介となっていますので、学びはじめの言語聴覚士であればぜひとも一読ください。
ではー。